2023年1月8日

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第490回です。

 明けましておめでとうございます。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 今回、ウクライナを扱ったものは、歌壇に6首、俳壇には1句でした。

 それぞれ掲げます。

 

 

【俳句】

 

 

敵基地を・叩く記憶の・開戦日 (阪南市 岡本文子)(高山れおな選)

 

 

(敵基地攻撃能力の保有を定めた防衛力整備計画にパンチ!)

 

 

初電車・ドアより高き・弓袋 (所沢市 木村佑)(高山れおな選)

 

 

(爽やかな初春風景。)

 

 

舳(へさき)より・山を拝めり・漁始 (境港市 大谷和三)(高山れおな選)

 

 

(原点的自然信仰の景。)

 

 

武器論議・まさかまさかの・年の暮 (東京都 片岡マサ)(長谷川櫂選)

 

 

(これで岸田文雄は安倍晋三並の悪となった。むしろ超えるか?)

 

 

野にをれば・愛らしからむ・家ねずみ (山形市 泉田理一郎)

 

 

(ゴキブリ、ハエ、蚊もそうだが、人間とつきあうから悪い立場に置かれる。気の毒。)

 

 

戦争は・心の破壊・霜の朝 (新宮市 中西洋)(長谷川櫂選)

 

 

(ウクライナ詠。)

 

 

【短歌】

 

 

暗き部屋に・老女が独り・寒いの、と・震えておりぬ・これが戦争 

           (松戸市 遠山絢子)(高野公彦選)(永田和宏選)

 

 

(ウクライナ詠。)

 

 

湯たんぽに・お湯入れ思う・ウクライナの・冬寒かろうな・辛かろうな 

                  (福島市 美原凍子)(高野公彦選)

 

 

(ウクライナ詠。)

 

 

「人は皆・必ず死ぬ」と・プーチンが・戦死の兵の・母に言いたり

                 (観音寺市 篠原俊則)(高野公彦選)

 

 

(ウクライナ詠。)

 

 

カタールの・陽光溢れる・会場と・ローソクの灯の・キーウのシェルター 

          (三鷹市 山縣駿介)(永田和宏選)(馬場あき子選)

 

 

(ウクライナ詠。)

 

 

百日を・耐えれば春は・また来ると・我を励ます・ウクライナの人 

              (五所川原市 戸沢大二郎)(馬場あき子選)

 

 

(ウクライナ詠。)

 

 

「人は死ぬ」と・病死事故死も・あるけれど・戦死はあんたの・せいだプーチン 

                 (茨城県 樫村好則)(馬場あき子選)

 

 

(ウクライナ詠)