2022年12月18日

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第488回です。

 今回、ウクライナを扱ったものは、歌壇に1首、俳壇に1句でした。

 それぞれ最後に掲げます。

 

 

【俳句】

 

 

落葉の海・幅跳(はばとび)の子の・着地点 (前橋市 武藤洋一)(大串章選)

 

 

(第1句の字余りが広々しているさまを感じさせる。)

 

 

地を汚し・天を穢(けが)して・クリスマス (藤沢市 一色伽文)(長谷川櫂選)

 

 

(ウクライナ句だと思う。)

 

 

【短歌】

 

 

クリスマスの・電飾の町・検索し・助手席に乗る・相手を探す 

                  (市川市 をがはまなぶ)(馬場あき子選)

 

 

(同じ作者の俳句「亡き妻の・肩に手を置き・菊日和」)(長谷川櫂選)により事情を了解する。)

 

 

夕飯は・「アルモンデ」という・料理よと・冷蔵庫開け・妻笑い言う 

                   (春日部市 前川秀樹)(高野公彦選)

 

 

(しばらく分からなかった。)

 

 

公園の・路肩にトラック・停め置いて・いつもの公衆・便所へ走る 

                    (生駒市 島田征二)(高野公彦選)

 

 

(長距離トラック生活歌。)

 

 

ウクライナの・新聞記事に・目が潤む・浪江からいわきに・避難してる吾は 

                   (いわき市 守岡和之)(佐佐木幸綱選)

 

 

(ウクライナ詠)