2022年9月4日

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第473回です。

 今回、ウクライナを扱ったものは、歌壇で35首中2首、俳壇にはありませんでした。

 

 

【俳句】

 

 

どことなく・礼儀正しき・水羊羹 (本庄市 篠原伸充)(長谷川櫂選)

 

 

(たしかに、がさつに食べられないところがある。)

 

 

のぼりつめ・すこし休んで・咲く花火 (酒田市 伊藤志郎)(長谷川櫂選)

 

 

(たしかに、「ため」があるような気がする。)

 

 

【短歌】

 

 

人間も・のせたらいいの・かもしれない・きけんゆうどく・生物図かん 

  (奈良市 山添聡介)(高野公彦選)(永田和宏選)(馬場あき子選)

 

 

(よーく考えてみよう。その発想は極めて危険なものだ。そして、そもそもこれは子どもの歌か?選者3人、脇が甘い。)

 

 

インパールで・死んだ息子の・年金を・私の学資の・足しにした祖母 

          (東京都 松本秀男)(永田和宏選)(馬場あき子選)

 

 

( 作者はそれをどう受けとめているのだろうか?それを示唆するような言葉を織り込めなかったか?)

 

 

政治家の・レベルは所詮・その国の・民のレベルと・聞くは哀しき 

                  (横浜市 道蔦静枝)(永田和宏選)

 

 

(哀しかろうと厳然たる事実。「政治家のふり見て 我がふり直せ!」)