2022年5月7日
どうやらウクライナ戦争は長期化の模様である。
ロシアに対する経済制裁がじわじわと効いていくであろう。
これによってプーチン政権が崩壊することが期待されている。
ロシアでの政権交代が平和裏に実現すれば、それに越したことはない。
しかし、プーチン失脚がロシアにおける内戦を引き起こす可能性を考えておかなければならない。
親プーチン勢力と反プーチン勢力の軍事衝突である。
現・親ウクライナ諸国がロシア内戦に対して非関与というわけにはいくまい。
しかし、その場合の法的根拠はどういうことになるのか?
内政干渉となるので、ウクライナ支援よりも理屈はむずかしい。
法的根拠は別として、親ウクライナ諸国は実質的にどのような関与とするのか?
その場合、日本はどのような関与とするのか?
ウクライナをあいだに置いた対ロシアではなく、より直接的な対ロシア関与となる。
内戦の一方が、あるいは双方が、巨大な核戦力を保有しているという前代未聞の内戦だ。
現在よりも第3次世界大戦の危険性、核戦争の危険性は大きいと考えられる。
内戦なのだから当然に、戦線はヨーロッパにとどまらず、極東も戦場となるにちがいない。
極東米軍が動くことになろう。
在日米軍基地が発進地となり、敵の攻撃目標となる。
ロシア内戦に中国はどう動くか?北朝鮮はどう動くか?
ロシア内戦に関与するアメリカ、韓国、日本に対して、中国はどう動くか?北朝鮮はどう動くか?
極東に動きがあれば、中国も、北朝鮮も、ウクライナへの対応よりもはっきりした対応を迫られることになる。
その中国、北朝鮮に対して日本はどう対応するのか?
プーチン失脚が望ましいとしても、それによるロシア内戦の勃発は、日本及び周辺のキナ臭さを急激に強めることになる。
これをきっかけに世界中が混乱の渦に巻き込まれることになるかもしれない。
様々な事態を想定し、それに対しどのような態度で臨むのか、ひとりひとりが覚悟を決めておかなければならない。