2022年4月3日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第451回です。
今回もウクライナ以外のことを扱ったものは選択の対象としませんでした。
批判、反論はあると思いますが、ウクライナ以外のことについての個人的感慨に共感することができません。
今回、ウクライナを扱ったものは俳壇では40句中6句、歌壇では38首中18首でした。
ウクライナを扱ったものとウクライナ以外のことを扱ったものが何のためらいもなく並んでいることに、ものすごい違和感を覚えます。
俳句の選者・大串章はウクライナを扱った俳句を今回採っていません。その気持ちがよく理解できます。
【俳句】
こんなにも・哀しい春が・あるものか (枚方市 石橋玲子)(小林貴子選)
戦場に・泣く子やあらむ・雛飾る (横浜市 加藤重喜)(長谷川櫂選)
【短歌】
「モスクワに・反戦デモ」の・小記事を・切り抜いて読む・救いのように
(蓮田市 斎藤哲哉)(永田和宏選)
明日明後日・明々後日分の・ワイシャツを・畳みつつ聞く・ウクライナの声を
(川崎市 門間和音)(佐佐木幸綱選)