2022年3月27日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第450回です。
ロシアのウクライナ侵略を扱ったものは俳壇では38句中5句、歌壇では40首中18首。
驚き、憤り、恐怖、無力感などの表現として、18首もあるのに、選ばれたものであるにもかかわらず、短歌は理屈っぽくて、弱い。
今回もウクライナ以外のことを扱ったものはそもそも対象としなかった。
【俳句】
殺戮を・確と照らせや・春の月 (東京都 片岡マサ)(大串章選)
侵攻や・暫し目を閉じ・百千鳥 (多摩市 谷澤紀男)(高山れおな選)(長谷川櫂選)
暗黒の・世の一隅に・庭の梅 (東京都 家泉勝彦)(長谷川櫂選)
【短歌】
戦ひに・もどる夫と・国境に・抱きあふ妻の・手にネコヤナギ
(日立市 加藤宙)(永田和宏選)
繰り返す・歴史の果てに・繰り返す・ことの出来ない・時が来るかも
(国立市 加藤正文)(永田和宏選)