2021年10月24日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第429回です。
【俳句】
菊人形・身じろぐことを・許されず (横須賀市 青木久仁女)(大串章選)
(菊人形のポーズのぎこちなさ。たいてい視線がおかしい。)
橋の上・流れ見てをり・生身魂 (大村市 小谷一夫)(大串章選)
(目は開けども何も見ていないと思う。ただ立っているだけだ。)
松手入・脚立に光る・ヘルメット (白井市 酒井康正)(大串章選)
(大げさというなかれ。意気込みが伝わってくる。)
秋日和・浄土もきっと・秋日和 (大阪市 三品征子)(高山れおな選)
(我が国では浄土は一山向こう程度にある。)
【短歌】
紅白の・餅賜わりて・「敬老の日」・娑婆で無き日を・獄で味わう
(名古屋市 西垣進)(馬場あき子選)
(少年院に「こどもの日」はあるだろうか?無かったら祝ってあげてほしい。)