2021年10月17日

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第428回です。

 

 

 【俳句】

 

 

クルミの実・借りてリハビリ・籠る日々 (国分寺市 石川春子)(長谷川櫂選)

 

 

(小生も2つ持っている。こすり合わせるといい音がする。)

 

 

横顔の・藤田まこと氏・似のばつた (藤岡市 飯塚柚花)(高山れおな選)

 

 

(人間の顔は哺乳類にとどまらず、爬虫類、両生類から昆虫類にまで及ぶ。)

 

 

あの世より・未来が見たや・敬老日 (西東京市 高橋秀昭)(高山れおな選)

 

 

(小生は、楽観的予測はするが、見るのはこわい。)

 

 

【短歌】

 

 

「手良乎(てらこ)」とう・『色葉字類抄(いろはじるいしょう)』にも・ある言葉・今も津軽の・地には生き延ぶ 

                (五所川原市 戸沢大二郎)(馬場あき子選)

 

 

(「蝶」のことだそうな。自分が古代とつながっているという誇り、喜び。)

 

 

炭焼きと・木流しで来し・村なれば・安永九年の・草木供養塔立つ 

                 (米沢市 青柳ひろ江)(佐佐木幸綱選)

 

 

(昔の人の心持を自分も引き継いでいるという安心感。)