2021年10月10日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第427回です。
【俳句】
秋ですな・言へる日となり・床屋行く (岐阜市 金古秀重)(長谷川櫂選)
(うらやましい。当地は本日まだ30度超の予報。)
素麵(そうめん)も・あと一回の・残暑かな (柏原市 苅田玲子)(長谷川櫂選)
(10月に入って連日素麵食べています。本日の昼も素麵です。でもこれが最後か?)
銅像も・記念碑も過去・秋の暮 (神戸市 仲井慶次)(大串章選)
(権威の否定とやけくそな感じに共感。)
【短歌】
友逝けり・通夜葬式は・要らねども・オレを肴に・飲み会せよと
(東京都 岡純)(永田和宏選)
(その通夜葬式が飲み会につながるのです。)
ぎゃあと叫ぶ・娘の声に・駆けこめば・体重計の・上に居ました
(町田市 藤山幸代)(永田和宏選)
(ですます調に違和感があるときがあるが、この歌の場合は「報告させていただきます」という態度が表われていて、ピタリ。)
子どものとき・恐竜いたかと・孫に聞かれ・我れ古生物・なりと知りたり
(西尾市 丸山富久治)(高野公彦選)
(このお孫さん、自然科学系か人文系かわからないが、将来大学者になる素質あり。)