2021年9月22日
財源論のない政策は政策の名に価しない。
言いたい放題、出したい放題である。
自民総裁選4候補者がそうであり、立憲もまた同じである。
財源を無視したリップサービスで国民の前に御馳走を並べ立てているのである。
リップサービスの山で国民を欺くためには、財政の現状を問題にしないスタンスを取らざるを得ない。
財政の現状を問題にした途端、すべての政策はそのための資金の調達先を問われることになる。
財源論なき政策はそこで立ち往生するほかないのである。
このため、リップサービス政治は、財源は無制約であるかのごとき非現実的立場を不可避的にとることになる。
以上の理由から、アベノミクス総括をするにあたり、リップサービスの立憲は、自民総裁選4候補者と同じように、財政危機の問題を完全にネグレクトしたのである。
我が国に危機をもたらす恐れのある経済問題は、格差拡大、少子化、ゼロミッション対応、サプライチェーンの不安定等々挙げればキリがない。
しかし、それらの諸問題とはレベルを異にする我が国経済を破綻させる恐れがある根本的問題は、巨額の国債の累積、日銀による財政ファイナンス、その原因となった財政の赤字構造、それを問題にしようとしない政治体質である。
立憲は、政権を目指す責任政党であることを標榜しながら、見事にこの問題をすっ飛ばした。
諸々の経済問題を解決するためにはいずれにしろ金が要る。いくらみごとな解決策を掲げたところで、金がなければ絵に描いた餅である。
財政問題の解決があってはじめて諸々の経済問題への対応が可能になるのである。
自民総裁選4候補者も同じではあるが、このような立憲は国民のことを心配せず、国民を小馬鹿にする、恥ずべき存在でしかないと言わざるを得ない。
その姿を平気で世の中にさらしてしまう無頓着には何とも言うべき言葉を失ってしまう。
(セリフは「よしもと新喜劇」の「Mr.オクレ」にゆだねることとしたい。)