2021年7月18日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第415回です。
【俳句】
鬱陶しい・ニュースが絡(から)む・五輪かな (東京都 成島仙吉)
(祝祭となり得ぬ定めなのだ。)
次の2句は「わからない」という意味で印象に残った。
そのなかに・哲学者居る・鰻桶(うなぎおけ) (福山市 高垣光利)(高山れおな選)
無の我を・地獄と友や・冷房車 (船橋市 斉木直哉)(大串章選)
【短歌】
雑巾がけ・知る宰相との・評判も・専制傲慢・粗忽に転ず
(奈良市 添田菊二)
(歌壇に顔を出すのもあとわずかであろう。)
会見で・語る対策・ことごとく・すでに国民・ニュースで知れり
(新潟市 江田八重)
(まったく、あの記者会見の意味はどこにあるのだろう。)