2021年4月25日

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第403回です。

 novさんのさし絵は「4月終わる 海苔も終わり」。さし絵の海苔の質感がさすがです。

 

 

【俳句】

 

 

その恋に・愛はあるんか・猫の恋 (川崎市 小関新)(高山れおな選)

 

 

(ジェラシーゆえのいちゃもん。)

 

 

二階まで・あがつてはてな・春の夕 (長岡京市 寺嶋三郎)(高山れおな選)

 

 

(ぼんやり、不確か、自分の存在。不安はなく満ち足りている。)

 

 

カーテンの・うらにあたたか・かくれんぼ  (成田市 かとうゆみ)(高山れおな選)

 

 

(なつかしい。思い出した。こどもはみんな、これを知っているのだろうか?)

 

 

仲春の・満月を見る・窓を拭く (北見市 藤瀬正美)(稲畑汀子選)

 

 

(満月と思ったら窓拭きへと情緒を急転させる「妙」。)

 

 

垣繕ひて・名城の・風と住む (姫路市 黒田千賀子)(稲畑汀子選)

 

 

(城と風との一体感を得ようと、垣のみならず自分も整えている。)

 

 

思ひ出も・居場所の一つ・老の春 (高槻市 日下總一)(大串章選)

 

 

(こう言える人と言えない人がいる。)

 

【短歌】

 

今回はなし。なぜだろうと考えている。