2020年10月18日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第377回です。
今回の「nov.」さんのさし絵は「10月20日は土用、丑の日はある?」。描かれたうなぎののれんに「源内」の字。
【俳句】
露の世の・自慢話の・淋しかり (愛西市 小川弘)(長谷川櫂選)
(露の世を知らぬ人なればなり。)
居酒屋で・会いし女優の・衣被(きぬかつぎ)
(松戸市 をがはまなぶ)(高山れおな選)
(美女、衣被をほうばるの図。今宵の酒のうまさかな、安さかな?)
【短歌】
読書には・理想的なる・空間と・つくづく思う・秋の独房
(ひたちなか市 十亀弘史)(馬場あき子選)
(どんな本を読んでいるのでしょうか?)
戦場と・いう語を頭で・うち消して・就活スーツの・息子見送る
(鎌倉市 半場保子)(馬場あき子選)
(現代靖国の母。「君、死に給うことなかれ」。過労死靖国神社合祀。)
リーダーが・持つべき強い・視線なく・長くはないと・見くびられている
(観音寺市 篠田俊二)
(スガ総理は意外に歌われやすいのかも。)
公安の・情報駆使する・まつりごと・暗さ湛える・新宰相の眼
(大阪市 颯田五郎)
(口ほどにものを言い。)