2020年8月2日

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第366回です。

 今回の「nov.」さんのさし絵は「8月4日は箸の日です」でした。

 

 

【俳句】

 

 

薔薇の花・矜持もろとも・崩れけり (青森市 小山内豊彦)(大串章選)

 

 

(句のままの意味で解する人はおるまい。)

 

 

万緑の・真つ只中の・傘寿かな (長崎市 徳永桂子)(大串章選)

 

 

(夏の華厳世界。)

 

 

大声で・大暑を叱る・老婆かな (京都府与謝野町 千賀壱郎)(高山れおな選)

 

 

(狂気あふるるようで、人を叱っていないところに、何かがありそう。)

 

 

【短歌】

 

 

妻が使う・古い竹製・物差しに・薄く残れる・旧姓「しのづか」

                            (下野市 石田信二)(高野公彦選)

 

(「4年3組」なんて書いてあったりして。)