2020年5月31日

 

 

朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第357回です。

 

 

【俳句】

 

 

九年目に・なるや麦秋・仮住まひ (河内長野市 西森正治)(長谷川櫂選)

 

 

(麦秋を見られる近郊農村から本格的高級住宅地、あるいは都心高層億ションをまだ狙っている?)

 

 

六郎の・夕焼け真似る・夕焼けかな (松戸市 をがはまなぶ)(高山れおな選)

 

 

(六郎は谷内。自然現象とは考えられない、すごい夕焼けというものがある。)

 

 

冷奴・先ずは醤油の・のの字かな (東京都 日出嶋昭男)(高山れおな選)

 

 

(この遊び心が俳句精神、呑んべえ精神。)

 

 

【短歌】

 

 

何遍も・同じビデオを・見せられて・いるかの如き・総理の会見 

(埼玉県 島村久夫)(永田和宏選)

 

 

(原因はずばり、感情の不在、喜怒哀楽の不在。形容句を付せば「国民と分かち合う」それの不在。)

 

 

コロナ禍の・業務日誌の・空欄に・大きく記す・「ヨシキリ初音」 

(長野市 原田浩生)(馬場あき子選)

 

 

(朝から晩までコロナ、コロナ、一億総コロナ。そこで自分を失うわけにはいかないぞ!)