2020年5月17日

 

 

朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第355回です。

 

 

【俳句】

 

 

桜散り・世界が変わる・刻々と (菊池市 神谷紀美子)(高山れおな選)

 

 

(桜が散るまでは自然の秩序として、その後はどうなるか?)

 

 

囀(さえずり)や・図書館の窓・あけてある (東京都 藤森庄吉)(稲畑汀子選)

 

 

(時事であることを控えた時事俳句。)

 

 

短夜や・医師に育てし・子を案ず (東広島市 藤本早苗)(長谷川櫂選)

 

 

(子育て成功、憂いなしからの一転。)

 

 

【短歌】

 

 

街中に・モンシロチョウが・飛んでいる・そう思いたい・マスクの人々 

(守口市 小杉なんぎん)(永田和宏選)

 

 

(下の句の解説は不要だ。「令和2年の・特別の春」ぐらいでいいのでは?)

 

 

なお信じ・られざりやがて・寝たきりと・わがならんこと・桜のまぶし 

(和泉市 長尾幹也)(永田和宏選)

 

 

(詠い続けること、それでいってください。)