2020年3月19日

 

1929年の大恐慌の再来か?

 コロナに治療薬がないのと同じく大恐慌に特効薬はない。特に今回はかなりの投薬をすでに実施してしまっている状況での新たなショックの発生だ。

 前回の大恐慌からの脱出は結局第2次世界大戦の軍需だった。

 大量の塩水注射をぶち込んで延命を図り、患者の自力回復を待つというのが、今回のトランプの100兆円だ。安倍の経済対策というのも同じことだ。

 いつになるかはわからないが、問題が終った後、患者の体質は変わっているだろう。

その変化は経済にとどまらず、広く社会、文化の各方面に及ぶだろう。

その体質がどんなものになっているか、全く予測不可能だ。

進歩か退歩か、合理が強まるか理不尽が強まるか、いずれにしてもコントロールは不可能だ。

 資本主義と社会主義との戦いが終わり、それを『歴史の終わり』と表現したのがフランシス・フクヤマだが、世の中は何処へ行くのかわからない『歴史の始まり』を迎えている。