2020年3月15日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第346回です。
【俳句】
供花ひとつ・無き遊女塚・冴返る (神戸市 内田あさ子)(大串章選)
(大串評には「悲しい」とあったが、「冴返る」は「怒り」だろう。)
多喜二忌の・帝国ホテル・ロビーかな (東京都 野上卓)(大串章選)(高山れおな選)
(わからないので調べてみた。中間項に中野重治の詩「帝国ホテル」があるのでは?)
粉々に・砕け散りたる・春惜しむ (福島県伊達市 佐藤茂)(長谷川櫂選)
(新型コロナのことか、原発のことか?)
ウイルスも・驚くちぐはぐ・春嵐 (東京都 八田三郎)
(人間が起こしてしまった嵐でもある。)
一聞けば・十の自粛や・隣組 (岡山市 山田重五)
(「有事」体制は上からだけでなく、下からも作り上げられる。)
【短歌】
なし