2020年3月14日
参加することにしていた城跡探索会が急遽中止になった。ハイキングのようなもので80人規模のイベントだった。
いわゆるクラスター3条件に鑑みれば、屋外空間でのイベントであり、集合時の密集に注意すれば、3条件のどれにも当てはまらない実施は十分に可能だった。
主催者に中止の決断をさせた理由は、万一感染が発生した場合の責任追及を恐れてのことと推測される。
相当な準備もあったことであり、苦渋の決断だったに違いない。
人と人の接触があれば、それがたとえ二人だけの富士山の山頂であろうと、感染のリスクはゼロではない。
感染発生の責任追及を恐れていたら、人と人の接触のあることは全て断念しなければならないことになる。
このようなことが日本中で発生し、それが集積して大きな社会的、経済的ダメージをもたらせているのだ。
どうしたらいいか?
責任追及を恐れている人たちに対し、それはあなたの責任ではないと事前にお墨付きを与えるようにすればいいのだ。
個人で責任を負うという根性に欠ける集団主義の日本人に対しては、お墨付きが極めて有効だ。
具体的には、クラスター3条件に該当しない催しは躊躇することなく開催してよろしいと宣言してあげればいいのだ。
重症化する恐れのある高齢者は参加を控えようというおまけがあってもいい。
少しでも催しは無いほうがいいというケチな精神は捨てて、政府はそのように対応すべきだ。
クラスター3条件該当間違いなしの満員電車について該当しないから大丈夫と専門家に強弁させている政府ではないか。
○○はダメと言わずに、○○はイイというメッセージにする。
そのくらいのことでたくさんの人たちがむずかしい判断から救われることになるはずだ。
そして、そのような催しの中から一定の確率で感染が発生することは不可避だ。
主催者は政府がイイと言ったので開催しましたと説明して、以上終わりとできる。
総合的には経済的ダメージもかなり抑制できる。
新型コロナとの戦いは長期戦の覚悟も必要だ。
そのためにはこのような構えでいかなければならない。
ったく世話の焼ける日本人だ。