2019年7月28日

 

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第313回です。

 

 

【俳句】

 

 

海の日や・我は海の子・漁師の子 (西東京市 髙橋秀昭)(大串章選)

 

 

(作者の住所がこの句を複雑にする。)

 

 

冷麦や・杖握り締め・食う老母 (神戸市 豊原清明)(高山れおな選)

 

 

(俳句らしからぬ無惨。)

 

 

母に似て・吾(われ)も小(ち)さき手・胡瓜(きゅうり)もみ (大阪市 田中靖子)(稲畑汀子選)

 

 

(自分のどれだけが自分なのだろうかという感じもしてくる。)

 

 

病葉(わくらば)や・狸を祀る・稲荷堂 (大阪市 大川隆夫)(稲畑汀子選)

 

 

(面白味の発見の俳句。こういうのがいっぱいほしい。)

 

 

【短歌】

 

なし。なしはさびしい。