2019年3月31日

 

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第296回です。

 

 

【俳句】

 

 

麗(うら)らかや・老人ホームの・わらべうた (名取市 藤原恪子)(大串章選)

 

 

(自分はなじめないと思う。)

 

 

寡黙な子・寡黙のままに・卒業す (静岡市 松村史基) (大串章選)

 

 

(自分をどう思っていてくれたのだろうか、と気になる。そういう存在がある。)

 

 

【短歌】

 

 

なかつたろう・マンモスを狩る・男らが・弱き子供を・虐(しいた)ぐるなど 

(我孫子市 島津康右) (佐佐木幸綱選) (高野公彦選)

 

 

(マンモスにあたるものが父親になかった、ということなのだろうが、それにしてもあの父親に関する情報がまったくない。)

 

 

パチンコ屋に・若者集ふ・ウイークデイ・国に見切りを・つけしごとくに

 (前橋市 荻原葉月)(馬場あき子選)

 

 

(まちがっている。その若者たちに「国」を与えたら気狂いに刃物となる。)