2019年1月6日

 

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第284回、おめでとうございます、本年第1回です。

 

 

【俳句】

 

 

年忘れ・忘れたきこと・忘れたり (茅ヶ崎市 加藤西葱)(長谷川櫂選)

 

 

(そのようなことが可能な境地、ありうると思う。)

 

 

来し方を・顔に刻みて・日向ぼこ (平塚市 日下光代)(大串章選)

 

 

(風格というものが形成されない、成熟というものがない、そういう時代に我々はいる。)

 

 

【短歌】

 

 

男湯に・行ってしまった・子の声を・湯気の向かうに・遠く聞きをり 

(奈良市 山添聖子)(高野公彦選)

 

 

(母親は男社会という異民族社会に子を奪われる。)

 

 

取り膳に・話の弾む・ことはなく・老いの難聴・ふたりの孤独 

(福岡市 永井祝子)(馬場あき子選)

 

 

(アイ・コンタクトの世界とかあるはずでは……。)