2018年7月2日
朝日新聞俳壇、歌壇からの印象句、印象歌の報告、第258回です。
【俳句】
蛍火の・子犬のごとく・足下へ (横浜市 山本裕)(長谷川櫂選)
(死者との交感、最後にそれが残っている。)
同じ虹・仰ぎてふたり・相知らず (高山市 直井照男)(大串章選)
(先日の土曜の夕方、跨線橋の上から大半円の虹を感動して眺めていたら、いつのまにかひとりの男子高校生が横に並んでいた。)
万緑や・旧国鉄の・駅舎跡 (神戸市 岸下庄二)(大串章選)
(この国では、国破れて緑ありだ。)
木造りの・校舎の手すり・梅雨に入る (神戸市 藤井啓子)(稲畑汀子選)
(手すりの湿気、知ってる知ってる。)
【短歌】
バリケード・鎖して希みし・自治なりき・大学に父母会・生まれしを知りぬ
(水戸市 中原千絵子)(永田和宏選)
(大学は保育園か?この異常さを多くの人が異常と思わぬ大異常。)
深海に・沈んだ難破船の・ごとく居て・媼(おうな)ら今日も・パチンコを打つ
(岩手県 山内義廣)(馬場あき子選)
(生を発露すべき先のすべてが失われた時。)
米国の・報道記者が・ポツリ言う・「カジノが来ると・街荒れますよ」
(諏訪市 小林幸子)(高野公彦選)
(使用を戒めるべき言葉だが、カジノ推進の自民、公明、維新は「売国奴」だ。)