2018年6月26日
自然界、人間界を含めた「この世」には、「人間にやさしい『秩序』」があると信じるのが「宗教」。
「この世」の「秩序」を信じたいが、合理的に証明されなければ信じることはできないとして、「秩序」の存在の合理的証明に努めるのが「科学」。
そして、ホーキング博士の「ビッグ・バン」の発見によって、「科学」は「この世」に「人間にやさしい『秩序』」があり続けることはないということを証明してしまった。
この科学の証明のもとで「秩序」を無根拠に信じるだけの「宗教」が存続する余地はあるだろうか?
「宗教」の存続する余地は、上記の「宗教」と「科学」の定義から、次のような戦略により生じさせることができる。
1 「この世」の範囲を現世に限ることなく、「あの世」まで拡大して「秩序」を考えること。この結果、「科学」が入り込めない世界において「人間にやさしい『秩序』」がある可能性が生じてくる。
2 合理性というのは人間の限界がある認識能力にすぎないとし、合理性より高度な認識能力によって「科学」が感知できない「秩序」を感知できるとすること。
3 「科学」によってその永続が否定された「秩序」は物的性格のものであることに着目し、求められるべき「秩序」は物的性格を超える精神的なものであるとすること。
さて、あなたの「宗教」は以上のうち、どの戦略を採用しているでしょうか?