2018年1月29日

 

 

 朝日新聞俳壇、歌壇からの印象句、印象歌の報告、第236回です。

 

 

【俳句】

 

 

雪溶けて・さしたる松と・思はれず (一宮市 岩田一男) (稲畑汀子選)

 

 

(「美」に対するほんの少し斜めの姿勢、これが「俳味」というものか。)

 

 

添書(そえがき)に・想ひの深き・賀状かな (奈良市 田村英一)  (稲畑汀子選)

 

 

(添書なしに想ひの深さを感じる場合もある。)

 

 

憲法を・成人式の・晴着とす (広島市 茶屋七軒)(大串章選)

 

 

(理屈なき良さ、それが原点であってよい。)

 

 

【短歌】

 

 

平積みの・高齢者向け・人気本・読んだりしない・わたしはわたしだ

 (横浜市 杉本恭子) (高野公彦選)

 

 

(今さらノウハウを知ろうとしたり、採点を求めたりするのは、大人としての気概がないではないか、そういう心意気!)

 

 

島の名に・早口言葉を・楽しめり・上蒲刈島(かみかまがりじま)・下蒲刈島(しもかまがりじま)

(徳島市 吉友寿惠)(永田和宏選)

 

 

(出身で大都会の夜に活躍している人を知っている。)