2016年11月7日
朝日新聞俳壇、歌壇からの印象句、印象歌の報告、第175回です。
【俳句】
日本は・大きな釣瓶・落としかな (横浜市 三玉一郎)(長谷川櫂選)
(国旗「日の丸」はそれにふさわしいではないか!「日の丸」がちがって見えてくる。)
どの草と・いはず穂を上げ・秋深し (寝屋川市 岡安恵美子)(稲畑汀子選)
(冬を越す種をまき散らす生命力あふれる時と見れば秋がちがってくる。)
新盆の・ふるさと踏むや・土下座して (東京都 無京水彦)(金子兜太選)
(土下座するほどでもなかったことの幸せを思う。)
【短歌】
幸せな・人と見られて・にこやかな・顔することも・老いの生き甲斐
(茅ヶ崎市 若林禎子)(佐佐木幸綱選)
(世に充ちる人間学の貧困を笑う。それが生き甲斐?いや、もっと暖かい眼差しか?)
「イエスかノーか・はっきりさせなきゃ」・と言いながら・母は「ノー」を・許さなかった
(長崎市 柏原由貴子)(永田和宏選)
(グレイト・マザーの犯罪、犠牲者多し。)
コンクール・きれいな羽を・持つ小鳥・さえずっている・気分で歌う
(富山市 松田わこ)(馬場あき子選)
(爽快感が素直に、爽快に歌われているのは意外にめずらしい。)