2016年6月2日



 1141(日本沈没の道の基礎理論)に掲げた経済学の恒等式(G-T)=(M-X)+(S-I)について、どのように導かれるのか、疑問の向きがあったので報告しておきます。



 Y=C+I+G+X-M …… (1)

 生産・供給面から見た国民所得の定義式(何を供給することによって所得(付加価値)を得たのかという区分の合計)

 

 Y=C+S+T     …… (2)

 得た所得を振り向けた先から見た国民所得の定義式



 両式は国民所得Yを異なる側面から見たにすぎないから(1)=(2)、すなわち



 C+I+G+X-M=C+S+T



 整理すれば



(G-T)=(M-X)+(S-I)



 泣いても笑っても成立する恒等式です。