2014年9月8日
朝日新聞俳壇、歌壇からの印象句、印象歌の報告、第64回です。
【俳句】
冷房に・熱き一人の・加はりぬ (横浜市 山本幸子)(長谷川櫂選)(金子兜太選)
(そういう人、います。思われないように自戒、自戒)
雲の峰・八千屯の・水と化す (大阪市 灘本ただのり)(長谷川櫂選)
(そういう見方を生む今夏の豪雨でした。)
亡者かと・見紛ふ・踊り上手かな (みよし市 北出風光)(長谷川櫂選)
(舞は人間からの離脱、重力からの解放にその本質があれば、そう見えることありうべし。)
【短歌】
みごもりし・ひとバスに乗り・ほほゑみが・天与のものと・おもふひととき (青森市 葛西孜)(高野公彦)
(ほほゑんだのは作者だろうか、乗客たちだろうか?残念ながら正解が後者であることは考えにくい現実だ。)