2014年6月13日
すでになされたことがあるのかもしれませんが、最近の事態を見て、「権力」の定義を思いつきました。
すなわち、「権力とは、理不尽、ナンセンスを強行する力」です。
集団的自衛権の問題の発端は、湾岸戦争において我が国が金銭面での貢献しかできなくてその貢献を評価されず、またアメリカから「Show the flag!」と批判されたことです。
その原点を見失って、今や焦点は閣議決定に「集団的自衛権」という文言を入れられるか否か、ということになってきています。
要するに、集団的自衛権の問題は、旗を振ってきた安倍首相のメンツを何とか立たせようという仕事に化してしまっていて、レフトサイドは当然として、ライトサイドからも評価されないミジメな結果に終わることがはっきりしてきています。高村副総裁、石破幹事長、官邸の事務方、みんな実はいやになっているのではないでしょうか。それでもこの「理不尽」から逃れることができないこと、これが安倍首相の「権力」です。
税金を払っている人は減税されると喜びます。法人税減税が歓迎されているのはそのためであり、それがすべてです。
経済の専門家、企業経営者等投資というものを知っている人間は法人税減税による投資増大効果が極めて小さいことを知っています。
それなのに安倍首相の思い込みで数兆円の金をムダにばらまくというのです。麻生財務相、党税調幹部、財政再建に真剣に取り組んできた事務方、みんないやになっているのではないでしょうか。それでもこの「ナンセンス」を通してしまうこと、これが安倍首相の「権力」です。
人と金の浪費に不満のエネルギーが次第に高まっているはずです。