朝日新聞俳壇、歌壇からの印象句、印象歌の報告、第10回です。今回はコメント省略です。

【俳句】

 八日目の・蝉のごとくの・逢瀬かな     

      (札幌市 川又紀美江) (金子兜太選)

 遠雷に・人の声あり・呼ぶがごと    

      (横浜市 児玉修)    (大串章選)

【短歌】

 銀色の・雨弱まりて・金色の・雨となる際(きわ)・虹顕(あらわ)れぬ 

        (石川県 瀧上裕幸) (馬場あき子選)

 精神科の 見舞名簿の 続柄欄 母・母・母の 一文字並ぶ 

        (大和高田市 森村貴和子) (高野公彦選)

 マウンドに・伝令でれば・じんとくる・吾は背番号・13の母              

         (川崎市 大平真理子) (永田和宏選)