2012年11月8日
11月7日、三軒茶屋6時45分発田園都市線急行中央林間行きのあざみ野駅停車中、7時ちょっと過ぎ、僕は急行車内、ホーム側ドアのところに立っていました。
うす茶の上着を着た男が階段を上ってホームに現われました(あざみ野駅は1階改札口、2階がホーム)。僕からの距離約20m。
左目あたりを負傷しているらしく、左目の上がガムテープ状のものでおおわれています。
電車に乗り込むでもなく、ホームにたたずんでいる姿に僕は挙動不審を感じ、何度か様子をうかがいましたが、あまり見つめるのは危険と感じて目を反らしていました。
しばらくして、2~3人のいわゆる鳶ズボンをはいた男たちがあわてた様子で階段を駆け上がってきました。
発車する急行に飛び乗るのかと思いましたが、男たちは電車には向かわず、ホームの先に走っていきます。
そして、一度階段を下りていたと思われるうす茶上着の負傷男が、刃渡り20~30cm程の刃物を振りかざして追いかけてきたのです。
一瞬車内に入ってくるのではないかと、思わず肩に掛けていたバッグを胸の前に回して僕は構えました。距離約10m。
鳶ズボン男たちはホーム先の階段を駆け下りていき、刃物男は無言で追いかけていきました。
電車はしばらく停車していましたが、成り行きわからぬまま発車しました。若い駅員が茫然として突っ立っていました。
翌日、パソコンで関連ツイッターを検索したところ、「『兄貴やばいですよ。ヨシダ(?)が包丁を持って逃げてます』なる通話をしていた男がいた」、「すれ違って殺されると思った」、「警官10人ぐらいで取り押さえた」等々の情報が得られました。
事件は、はやりの無差別性のものではなく、仲間内のリンチ、その後の報復といった性格のものと推測されます。