2012年8月7日


わかってはもらえぬ人はわからぬと短歌俳句のわかち書き止む

ものしらぬひとにものきくふりをするそのさげすみをわれはさげすむ

反安保反戦反核経リし今自己否定なき金曜疎し

反戦のその確かさに不信あり他者を楽観自己を楽観

みずからのドラマを持たぬ人々が観戦疲れで目をつむっている

いささかの心の揺れも容れがたしふだんどおりの挨拶で別れ

缶ビール開けて絵巻の源氏読む六十路の杜で何思うべき

目を覚ましもはや冥土に至るらし江差追分かすかに聞こゆ