2012年1月28日

  石原(79)、平沼(72)、亀井(75)の3人の「over seventy」を中心に新党の結成が準備されているようです。
  実現するかどうか、先行きまだまだ不透明と言わざるをえませんが、ご老体たちのせっかくの新党構想に敬意を表して、政党名を捧げたいと思います。

  それは「黄嵐会」!

  この名称は、言うまでもなく、1973年自民党の血気盛んな若手(当時)民族派によって、反共、自主憲法制定、国防力強化、反日教組、道徳教育強化等を掲げて結成された派閥横断組織「青嵐会」に因んだ名前です。

  「青嵐会」の名称は、石原慎太郎によるものです。平沼、亀井はメンバーとなってはいませんが、当時ふたりはまだ政界入りしていなかったのであり、その後「青嵐会」と同様の立場に立つ「国家基本問題同志会」の結成メンバーとなったのであって、「青嵐会」につながる方々と考えても、御両所に異議はないでしょう。

  ところで、新党構想については、日本経済の問題が喫緊の政治課題となっているこの時期に、その分野についての政策的一致もあいまいな状態です。
  国民一般にみられる政治の閉塞状況に対する不満の拡がりが、「青嵐会」的憂国精神で国民をすくい取れるチャンスだという、一貫して権力志向の強い政治家としての嗅覚が、今回の新党構想の背景でしょう。
  日本経済の深刻な状況を前にして、その処方箋もはっきりしない、ただただ政界を「シャッフル」すれば何かがあるというような、火事場泥棒的安直な新党構想には、薄汚い権力志向が感じられるだけで、真の憂国精神があるとは、到底思えません。

  いまや「黄葉」「黄落」「黄昏」の時を迎えつつある方々に、「もう、みなさんの『青春』は断念してください」、「『若気の至り』という形容を『over seventy』のあなた方に呈するわけにも参りません」との趣旨で、捧げる政党名が「黄嵐会」です。