2001年7月6日
統計的に確認している話ではないのですが、九州にはゲイが多いという
うわさを数度聞きました。
ご存知のように、九州は男権社会であり、男尊女卑の傾向が強いといい
ます。現在でもそうなのかは分かりませんが、九州の女性で九州の男性は
嫌いだという人はけっこういるような気がします。
男権社会、男尊女卑の社会では、男性は男性らしく育つことをより強く求
められます。「男たるもの、かくかくしかじかでなければいかん」という要求が、
家族のみならず、社会全体で強いのです。
これを重荷と感じ、この重荷から解放されたいという欲求がゲイの道につ
ながります。
先天的原因によるものもあるとのことですが、後天的原因の一つがここ
にあることは間違いないでしょう。
ただし、ゲイを多く生み出すから男権社会、男尊女卑が間違っているとい
う論理は、ゲイを嫌う男権社会論者、男尊女卑論者の自己矛盾に対する皮
肉とはなりえても、ゲイの差別につながり、採用すべきではないでしょう。
男権社会、男尊女卑は、それそのものとして批判されるべきであり、ゲイ
の差別は、肉体としての性(sexuality)と意識としての性(geder)が一致してい
なければならないという現代の神話を克服する中で解消されなければなら
ない問題です。