2001年8月21日
仏教では、人生は「苦」に満ちたものであるとして、その「苦」を「四苦八苦」
としてまとめていることは、ご存知の方も多いでしょう。
そのうち「四苦」は、「生」「老」「病」「死」の4つですが、私は不勉強にし
て、このうちの「生」とは、生きることそれ自体の「苦」を表わしていると思い込
んでいました。
しかし、この「四苦」のうちの「生」とは、誕生の時の産道通過の「苦」なのだそ
うです。 覚えていないのでわかりませんが、出産は母体だけでなく赤ん坊にと
っても苦しいのでしょうか。
ちなみに、「八苦」とは、以上の「四苦」に「愛別離苦」「怨憎会苦」「求不得
苦」「五陰盛苦」の四苦を加えたものです。
「愛別離苦」とは、愛するものと別れなければならない「苦」、「怨憎会苦」と
は、いやな人と付き合わなければならない「苦」、「求不得苦」とは、求めるものを得
られない「苦」のことです。
「五陰盛苦」は、その他の「苦」とはレベルが違うような気がします。本来すべ
てが空しいはずの世の中の諸現象に心身が過剰に反応してしまう「苦」、「わか
っちゃいるけど、やめられねえ」という「苦」ということでしょうか。