世田谷一家4人惨殺事件について、「新潮45」の2001年12月
号、2002年1月号にその全貌を明らかにしようとするレポートが掲
載されています。
そのレポートは未完であり、これまでのところはっきりと明示する
には至っていませんが、祖師谷公園用地のための立退き補償金を
めぐる親族内の争い、韓国起源の有名新興宗教組織の関与、プロ
の韓国人殺し屋の採用を強く示唆する内容となっています。
膨大な証拠物件とストーリーの細部との整合性からして、このレポ
ートの確度はかなり高いと判断されます。
そして、その情報量の豊富さからして、民間ルポライターあるいは
そのグループのみで対応できる内容ではないとも思われるのです。
推測にすぎませんが、実行犯であるプロの殺し屋は、調査が身辺
に及ぶに至って、闇に葬り去られてしまったか、それに近い状態にお
かれるようになっていると思われます。
そして、この犯罪が国際的規模を持つ組織的なものであること、証
言を期待できる実行犯の身柄確保がほぼ不可能になっていることな
どから、警察は立件断念の判断に至りつつあるのではないかと思わ
れます。
それゆえ、警察は司法による裁きを諦めて、社会的制裁に委ねる
べく、重要情報をリークしているのではないかと思われるのです。
もしそのようであるとすれば、この事件は二重の意味で、すなわち
犯罪そのものの内容と司法手続き外での警察の対応という意味で、
我々にとって恐ろしい内容を持っていることになります。