2002年10月10日

 9月中旬のレンタル開始以来、いつも貸出中だった韓国映画「友へ~
チング」のビデオをやっと観ることができました。
 韓国の成人の4人に1人が観たというこの映画(韓国でこの映画は成
人指定)は、小学校、高校で同期・同窓だった4人の男を描いた作品で、
詩情あふれる青春映画を予想していたのですが、予想はまったく外れて、
純粋な「やくざ映画」でした。
 もちろん、否定的な意味で「やくざ映画」なのではなく、立派な感動的な
作品で、ややハードですがお勧めです。

 さて、この映画の小道具が、映画では高校時代のシーンに出てくるの
ですが、忘れていた中学校時代のことを思い出させてくれました。

 それは、帽子の前をつぶして校章を見えなくさせた学生帽です。
 中学時代の私は、自分のオリジナルなものという意識で、そのようにし
て学生帽をかぶっていました。
 そして中学3年の時、生徒会長であったにもかかわらず、帽子のいけ
ない変形として、朝礼台に上げられて、全校生徒の前でさらされたので
す。
 学校側というものは、生徒の反抗心に極めて鋭敏なもので、小さなも
のでも見逃しません。帽子の校章を隠した私の場合も、「学校を丸ごと
受け入れるわけにはいかないよ」という静かなる反抗姿勢を示すもので
した。
 そしてもちろん、朝礼台にさらされたくらいで、私は帽子の変形を直す
ようなことはしませんでした。そもそも、そのような些事にこだわる学校
というものの性格が反発の対象だったのですから。