2002年10月28日
小泉構造改革路線にしろ亀井積極経済路線にしろ、どちらの路線が
いかに犠牲が少ないかは専門家に議論してもらわなければなりません
が、すでに感じ取られているように、いずれにしても一般庶民レベルで
大きな犠牲を払わなければならないことは間違いありません。
したがって、一般庶民レベルでは、小泉路線か亀井路線かに重大な
関心を払いつつも、犠牲を払わなければならない社会をどう生きていく
かという覚悟を決めておく必要があります。
そのことで思い出したのが、小学校の時に読んだ「空気のなくなる日」
(作者は忘れました。)という話です。
戦前の話で、彗星が地球のすぐ脇を通過し、その引力で数分間地球
から空気が失われるという情報がもたらされます。その当日、村の小
学校で地主の息子ひとりだけが、好きな○○ちゃんも死んでしまうのか
などと考えながら、空気を詰めた自転車のチューブを何本か体に巻き
つけて登校するのです。そして、当然のことながらチュ-ブはむだにな
り、校庭で遊ぶみんなと離れ、地主の息子は教室でひとり呆然とするの
です。
地主の息子の困惑した表情を描いた挿し絵まで思い出されます。