あけましておめでとうございます。

 本年も何卒御愛読賜りますようお願い申し上げます。                    


        (以下は2004年2月24日作成の文です。)

 時雨(しぐれ)とは、冬の季節に突然降ってきて、また止み、また降っ
てくるという通り雨のことだと思っていたら、もう少し季節が限定されて
いて、晩秋から初冬のそのような雨のことを言うのだそうです。

 吹き始めの北西季節風によって日本海に発生するすじ状の雲、その
雲のすじに当たれば降り、外れれば止むというのが時雨ということにな
ります。
 真冬は寒気団によってそれが雪になってしまいますから、時雨は雪の
降る前の底冷えのする季節のものになるわけです。

 そうなりますと、寒気がやや弱い九州や、寒気が弱まってきたが北西
季節風はまだ吹いているという早春にも時雨と同じような天気がある理
屈になります。
 実際に1月中旬から2月中旬にかけての小倉競馬はそんな天気に見
舞われるのですが、今年はそのタイミングに強力な寒気団の来襲があ
って雪となり、競馬開催はハラハラさせられ続けました。

 ちなみに、種田山頭火の一連の時雨の句は、山頭火の北九州放浪中
のもののようです。

 「うしろすがたの しぐれて ゆくか」