2005年8月20日

 A級戦犯は家族との面会が可能であり、実際に家族との面
会が行われていました。

 児島襄「東京裁判(上下)」(中公新書)には、判決前日(昭
和23年11月11日)の市谷の法廷面会室における被告22
人(A級戦犯はほかに病気欠席3人、すでに死亡2人、精神
錯乱による免訴1人)と家族との面会の様子、判決後の12月
1日の巣鴨拘置所面会室における絞首刑判決を受けた7人
と家族との面会の様子が描かれており、同書の記述からする
とほかにも占領軍当局の許可により面会が認められることが
あったと推測されます。

 A級戦犯は軍人あるいは元軍人が太宗を占めており、A級
戦犯で絞首刑となったのは広田弘毅元首相(外交官出身)を
除けばみな軍人及び元軍人です。

 その人たちが家族との面会を受け容れていたというのは、(

戦前の帝国軍人精神というものの認識を誤っていたのでしょう

か、)それを知って意外でした。