2008年1月3日
先ほどNHK教育テレビの「新春能狂言・能・金剛流『泰山府君』」というのを観ておりました。手折られた桜の枝を泰山府君という天上の神が復活させるという、能での「花咲か爺さん」みたいな話です。
字幕が出ます。そこに「青陽の春」という言葉がありました。
四季のそれぞれに色を付けて「青春、朱夏、白秋、玄冬」と呼ばれていますが(「玄」は玄人(くろうと)という言葉があるように「黒」)、これらは季節季節の太陽の色を表わしているということが、その言葉から推測されました。「朱陽の夏」「白陽の秋」「玄陽の冬」の意味だと推測されるということです。何と豊かなイマジネーションでしょう。
人間の想像力の無限は宇宙の無限に匹敵する(たとえ有限でも宇宙の有限並みではある)ということを信じれば、人間の想像力の産物を拾い集めてくる本通信のネタが尽きることはなしと信じられます。