2010年3月6日(出来たて)
先週末の報道によれば、恐竜の絶滅は約6550万年前のたった一つの小惑星の衝突の結果であることが判明したとのことです。
報道はその事実を科学者のチームが結論づけたというところにとどまっています。
しかし、小惑星の衝突が恐竜の時代にあったことならば、人類にも起こりかねないことでもあるはずです。
小惑星の衝突が発生する確率、衝突の前のどれくらいの時期に衝突を察知できるのか、といったことを是非ともフォローしてもらいたいと思います。
恐竜たちにとってみれば、小惑星の衝突は前触れもなく突然発生したはずです。なすこともなく、恐竜は絶滅してしまいました。
しかし、科学を発展させた人類の時代、1年なのか10年なのかわかりませんが、おそらく「年」のスケールで小惑星の衝突は予測できるでしょう。
報道によれば、衝突時のエネルギーは広島原爆の10億倍で、マグニチュード11以上の地震と高さ300Mの津波、1千億~5千億トンの硫酸塩やすすの大気中への放出があったそうです。
その影響による太陽光の遮断、酸性雨や寒冷化による中長期のダメージへの対応が可能ならば、衝突直後の打撃を最小限にとどめることによって人類の絶滅は阻止できるでしょう。恐竜のように、種の最後をなすこともなく迎えるということは避けられるでしょう。
小惑星の衝突が予測された場合、人類は、高さ300Mの津波を避けられる比較的安定地盤の高地に移動し、耐震柔構造の建物に避難し、食糧生産の激減に対応する備蓄を行うといった対応を、地球規模で行わなければなりません。
社会システム、経済システム、政治システムは、ヒューマニズムの原則の下で、人類の絶滅回避というただ1点に目標を絞って、既存のシステムに拘泥することなく、5年とか10年とかいう単位で緊急に新システムに移行しなければなりません。
このシミュレーション作業を小惑星の衝突の具体的予測がない現時点に世界規模で行うことができれば、地球温暖化、飢餓、南北間格差といった地球規模、人類規模の当面の問題の解決方法を見出す上で貴重な成果を得られることにもなると思われます。