2008年11月14日
題名を車両番号としましたが正確には違うようです。車両番号というと一つ一つの車両に固有の番号で、その車両がどの路線を走っていようと、その車両が生産されてから廃車になるまで不変の番号のようです。また、列車番号というと、路線と出発時間で決まっているもので、「のぞみ○○号」とか「こだま○○号」とかが列車番号で、これも違います。
問題にしたいのは、1号車、2号車、8号車はグリーン車といった車両の番号なのです。
例えば、東海道新幹線では、下り(すなわち東京から品川方面)の先頭車両から順番に1、2と番号は付けられていきます。一方、東北新幹線では逆に上り(すなわち上野から東京方面)の先頭車両から順番に1、2と番号は付けられていきます。中央線は東北新幹線の場合と同じです。何故なのでしょう。
理由は、これらの番号が列車本位ではなく、駅、具体的には東京駅本位で、決められているからということのようです。すなわち、東京駅はほぼ南北の方向に位置しています。そして、南から北に向かって車両の番号が大きくなっていくように番号が決められているのです。そして、それは日本で初めて鉄道が敷かれた時、汐留から横浜へ向かう列車(すなわち南に向かう列車)の先頭車両が1号車であったという歴史的経緯によるというほかに理由はないようです。
これによって日本中のほとんどの駅において東京駅と同様の秩序、すなわち駅の方向と車両の番号順との一致、を確保しているようですが、やむをえざる例外は多々あるようです。
いずれにしても、待合わせに車両番号をお使いになる場合にはご注意あれ。