今朝の 一瞬のできごと

窓を開けて
朝食をとった

しばらくして
たくさんの 風が
部屋の中に入ってきた
気持ちがいい♡

その感じた心地よさを
ずっと掴んでいたくて

そのことを ノートに書き留めようと
書いている途中 ペンが止まった

風が 入ってきたのは
ほんの 一瞬のできごと

そして 今 こうやってその瞬間を
ノートに書き留めているとき
風はもう そこにはいない

切なさというか
刹那的というか

風が 行ってしまった
何とも言えない
悲しさ 寂しさがそこにあった

ほんの 一瞬のできごと
1秒1秒 私の感じる世界は変化している

ふと 子供の頃
秋になると 庭に咲く
大好きな香りの 金木犀の花を
ガラスの瓶にせっせと詰めた
時の事を思い出した

どんなに たくさんあつめても
その時感じた 金木犀の香りは
いつまでもは いてくれない




今朝 わたしは

部屋に吹いてきた 風を
ぎゅっと 手で握りしめたい

ずっと そこに居て欲しいって
一瞬 感じた

けれど 多分
そういう事じゃないんだと思った

風が ずっとそこに居てくれる事が
大切というか 重要って訳じゃないんだ
本当はね

風が 行ってしまった
悲しさ 寂しさと同じ場所に

ほんの 一瞬
風を 感じられた時の 幸せと

次は どんな幸せを
わたしは 感じるんだろう♡
って 期待みたいなものが

同時に存在していた

風が 去った後には
小鳥の可愛い鳴き声が 聞こえてきた

そしてまた 時折
風が 形を変えてやってきた