朝、娘を駅まで送った帰り道。
雨がぽつりぽつりと降り出した。
ふと、
あたまの中に流れてきた歌。
2年前に娘のクラスで毎朝うたっていた歌。
わたしも大好きな歌。
『大きな空から
ちっちゃな雫が
沢となり 川となり 大河に流れ
ゆらゆら揺れて海に行く
波から波へと
霧立ち昇って
ぐんぐん昇って 雲になり～』
終わりから始まりに戻り、
エンドレスでつづく、
心地のいい歌。
そしたら、
「大河」のキーワードから
20年近く前に暮らしていたラオスに流れる
メコン川を思い出し、
そしたら、
滞在中に訪れたメコン川の下流、
穏やかにたゆたうメコン川が
唯一荒々しく波打つように流れる場所で
あのとき感じた、
それまでわたしが知っていて
毎日すぐそばで眺め暮らしていた
メコン川の姿とは全く異なる
ちから強さや
秘めていたものが溢れ出る何かを、
なんとも言えない気持ちとともに
眺めたことを
その光景とともに
思い出した。
昨日からの
自分の心の中で波打つ
整理のつかない何かと
なんだかシンクロして、
じんわりと味わう。
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