「ひとは必ず9才のときに、
 この先に関わるひとやことと出会う」

 

ルドルフ・シュタイナーのことば。

そのはなしを聞いたのは、
去年の春。
9才を迎える、娘のクラスの保護者会で。

 

それ以来、
ずっと、ずっと、この1年、
「わたし」は9才のときに誰に出会ったか、
今に至る何があったか、を
探し、考え、思い出しつづけてきた。

 

当時の担任の先生の顔、

クラスメイトの顔が浮かんでは消えていく。

 

あれか?これか?どれだろう?

小さなことばかりしか思い出せない。

そんな大きなイベントがあったわけでもない。

 

会うひと、会うひとに、
「9才のときに何があった??」
と尋ねてまわった(笑)

 

尋ねてまわってみると、

9才のときの印象に残るできごとや、
出会ったひととの関わりが、
いまのそのひとの道につながっていることは、
実際、多かった。

 

そして、わたしは??

いまの職業や仕事や、

興味関心につながる何かに出逢っていた??


いや…どれもぴんとこない…

 

そんなもやっとした、記憶をたどる旅がつづいていた。

 

もしかして、まだ、
歩むべき「わたしの人生」がはじまっていないのかもしれない、
そんなふうにも考えた。

 

 

そしたら、昨日。
あるひとから、「わたし」というひとへの、
素敵なキーワードをもらった。


そしたら、急に、
するするするっと、記憶の紐がほどけていった。

 

あぁ…祈りだ。


わたしは「祈りの場」にであい、
「祈ること」を知ったのだ、と気づいた。

 

つづく

 

 

 

 

 

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