かれこれ9年、
我が家にはテレビがない。
2011年3月11日の震災のときは、
リビングにテレビはまだ置いていたけれども、
「テレビつけて観る」ことがすでにほとんどなかったから、
ぐらぐら揺れる家の中で、
なんだかとんでもない規模の地震が起こった!という現実に、
情報確認のためのテレビをつけることを忘れたほど。
こんなとき、どうしたらいいんだっけ???と、
まだ3ヶ月の我が子を抱いて、
とりあえず授乳しよう!と自分を落ち着かせ、
はた、と気づいて、
そうだ、テレビをつけて震源地を確認しよう!と、
ようやくリモコンを探した。
そして久しぶりにテレビをつけた。
ONのボタンを押して、
画面が見えるまでのタイムラグがもどかしくて、
ようやく日本列島の地図が映った瞬間に、
停電が起こった。
それ以来、テレビはクローゼットの端っこにしまっている。
ラジオもつけないから、我が家はいつも静かな空間が広がっている。
外を走る車の音は大きく聞こえるし、
朝に歌う鳥の声は、それはそれは美しく響く。
2020年。
自粛・休校生活が3ヶ月つづいた。
この3ヶ月。
散歩もしたし、
スーパーにも行ったけれども、
基本、家で過ごした。
そして、自粛解除。
久しぶりに電車に乗って、人が集まるところへ行った。
数時間、集中して過ごして帰宅。
自分が驚くほどに、疲労していた。
あたまがいっぱいで、ぐるぐるしていて休まらない。
アンテナが家モードで開きっぱなしになっていたのかも。
無防備過ぎたのかな。
その昔、
魂の浄化というものを受けたことがあり、
それからの1年間。
都心へ仕事に行くたびに、帰宅して寝込んでいた。
いつも刺すような腹痛をともなった。
浄化を受けて、少しは余計なものが落とされたのかもしれなかったけれども、
その分無防備になって、いろいろなことを無意識に受けやすくなっていたらしい。
それは、1年経って、再浄化を受けたときに、
初めて知ったことだった。
そのことが原因だと気づかなかったから、
けっこう本気で、もう都心へ行くような仕事はできないかも、と思った。
仕事のやり方を変えなければならないかと真剣に考えた。
なんでわたしはこんなにへなちょこになってしまったんだろう…と。
アンテナをどこに伸ばすのか。
意識してみよう。
無防備すぎず、
なんでもかんでも受け取るのでもなく。
自分を守ることも大事。
必要なことはちゃんともたらされる、受け取れる。
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