さほどお皿の上手い方では無いのですが、自分がどのように皿を認識しているかを分析してみたので、読んで頂いて何かの参考になれば嬉しいなあと思います。

 物理的なこと


自分は手首皿でなくて小指で回している人なのでその説明になります。

 

まずスクラッチは手で回すというよりかは肩から先の腕全体で回すと疲れ辛いのでそのようにしています。腕の重みで押すというような感じです。

あと当たり前ですが、皿のはじっこの方が回しやすく鍵盤からも近いので余裕のある時は意識しています。横方向に回しさえすれば良いので下方向の力を無駄に加えないようにすることも意識しています。

 自分にとっての皿曲

まず、皿の無い通常の譜面や皿複合など多くの譜面の認識は


 ①鍵盤に注意を向けて
 ②皿は周辺視野

 

と言う風に押していますが、皿曲は


 ①皿に注意を向けて

 ②鍵盤は周辺視野

 

としている気がします。この文章では、後者の注意の向け方をして対処した方が良いなあと思う部分の有る曲を皿曲と言う事にします。まあ、皿曲と言っても連皿で無い部分は通常の皿複合としての認識をしています。また、皿曲は沢山あるのですけど、以下の記述は大体dj massの曲の灰か穴(…のしかも24分皿でない部分)あたりで特に当てはまりそうな事を書いています。

 

また、お皿に注意を向け、鍵盤は周辺視野で対処するのを(個人的には)皿曲としたので、次の事も分かります。


・皿曲を練習することは、お皿に注意を向けて回す練習でもあるし、同時に鍵盤を周辺視野で押す練習でもある
・いわゆる片手は、片手で押すと言っても概ね鍵盤の方を注意して押す練習なので、皿曲の対策に全く役に立たないことは無いが、皿曲をするためにはやはり片手で鍵盤を、周辺視野で捉えて、押す練習も必要になる

 まず初めに


今から色々理屈を言うのですが、大前提として、皿曲を出来るようになりたければ、結局は皿曲をするしかないなあと思います。(自分も灼熱全然出来ないけどやらなければ…。)

まあ、ここはある皿曲を練習した経験が次の皿曲に応用できるので皿曲全体の練習にもなるとポジティブに捉えて何か丁度良さげな目標を定めると良いかな、と思います。

また、練習が第一とはいえ、以下の理屈をちょっと考えておくと若干の参考になるかな…なったらいいな…とも思います。

 大まかな区分

 

 1~7連皿なら数を把握して、それ以上は始めの皿から終わりの皿まで16分でお皿を回し続けるゾーンと認識しています。それ以上のお皿の場合は始めの皿と終わりの皿を見る時につられて視線を下げがちなので注意したいところです。


また前提として、曲の16分や8分、4分のリズムが取れた方が良いと思うので、普段から曲を聞いたとき(3拍子やその他変拍子でない曲なら)4分、8分、16分はどの位の速さかリズムをとる練習をしてみると良い感じだと思います。

 偶数皿と奇数皿

 

お皿の連なっている数が分かる1~7枚の場合、偶数枚か奇数枚かをまず区別しています。

(1)偶数皿の場合

2を一単位として押す引くなり引く押すのセットがいくつ続くかを判定し、16分のリズムを保って皿を回します。

2=2×1  (押し引き1回)
4=2×2  (押し引き2回)
6=2×3  (押し引き3回)

として認識していると思います。

(2)奇数皿の場合

上と同様、原則的には

3=2×1+1  (押し引き1回+1回)
5=2×2+1  (押し引き2回+1回)
7=2×3+1  (押し引き3回+1回)

のように対処します。さらに、奇数皿は特殊な場合があってそのときは違う風に認識していると思うのでさらに詳しく書きます。

 奇数皿ゾーン


奇数皿だけの区間が良く有るのですが、その成り立ちを知っているといい感じと思うので説明します。なんだか(ちょっと違うけど)3・3・7拍子みたいな感じなんだろうなーと思って居ます。


これは8分皿です。


さらにその間に適当に皿をばらばら入れてみます。

 




すると、全部の連皿が奇数枚になっています。

 

いや最後の例の最後のところだけ3枚-3枚-5枚-2枚←偶数になってるじゃないかと言われるかもしれませんが、次の小節を加えてみると、

 

 

実は2枚ではなく3枚(奇数)の連皿であったことが分かります。

 

以上の実験を同じように試していくと、奇数皿だけで構成されている奇数皿ゾーンは、よほどひねくれた配置でない多くの場合、まず8分を配置して、その後間にお皿を入れたり入れなかったりして出来て居るという風に捉えることができることが分かります。

故に、奇数皿だけで構成されている区間はとりあえず8分のタイミングで回しておいて、その間を回すか回さないかというのを見て皿を回しています。(ただし、ときどき最初の8分が抜かれている場合があるので注意が必要です。例えばRed. by Full Metal Jacketの55小節めとか)

 その他覚えておくと良いリズム

3+3+2(1/2小節)
3+3+3+3+4(1小節)

いわゆる付点八分のリズムというやつです。

 

例えばnaughty girl@queen's palaceの連皿地帯の前半は1+2+2…というよりは3+3+3+3+4のリズムの繰り返しと捉えて、1連皿+2連皿+2連皿…というよりはテッテ/テッテ/テッテ/テッテ/テッテッと見たほうが見やすいかな…と思います。

ちなみに、naughty girl@queen's palaceの後半連皿地帯は基本的に「奇数皿ゾーン」で一部変形があるという感じになっている…と思います。
 

 終わりに

 

以上に言ったような感じで認識していると思います。

また、皿曲は、その曲のお皿の基本リズムパターンがあって、その少しの変形が繰り返されている、と捉えると上手くいく場合も割とあります。

 

この文章で言ったことは、個人的な認識なので絶対のものではありませんが、何かの参考になれば幸いです。