1991年から92年まで3両編成×2本が
駿豆線へ老朽化した1000系の代替
一部座席指定制の快速電車の増発目的のために東急車輛製造/新潟鉄工所→新潟トランシスにおいて新製投入された車両である。
JR東海道本線直通運転を考慮した構造となり保安装置にJR東海のATS-ST並びにATS-PTを設置し
臨時運用でJR東海道本線熱海・沼津・富士・静岡、身延線富士宮、御殿場線御殿場までの乗り入れ実績がある。


前面形状や軽量ステンレス製(東急車輛・新潟鉄工所)と中間車2扉・先頭車3扉のシートピッチ910mmの転換クロスシートは史実と同じだが史実と違い全席転換可能となりドア周りの戸袋部分は立ち席スペースとし乗降の円滑化を図ったため車体寸法は全幅2950mm・全高4183mmは史実と同じだが車体全長は史実と異なり21500~21700mmとなった。
パンタグラフは下枠交差式PT48を採用。
各車の車端部に車椅子スペースを設置しTc7500形の車端部には車椅子対応洋式トイレを設置した。

運転台機器は直通運転を考慮しJR211系などと同じく同一形状配置のツーハンドルマスコンとなった。
ブレーキ装置は回生制動/発電制動併用電気指令式ブレーキHRDA-1を採用し後に純電気ブレーキも搭載され
台車は
制御方式は従来の3000系と異なりGTO素子を用いたVVVFインバータ制御方式となり
第1編成は後に西武鉄道101系VVVF試験車モハ145−モハ146が搭載していた日立製作所製GTO-VVVFインバータ制御装置・三相交流誘導電動機並びに三菱電機製GTO-VVVFインバータ制御装置MAP186-15V21並びに三相交流誘導電動機(1両あたりの定格出力170kw×4=680kw)を流用の上、搭載し
歯車比は1:6.31となり

第2編成は西武鉄道新2000系モハ2197-2198に装着予定だった三菱電機後期型GTO-VVVFユニット(主制御装置:MAP-168-15V36・主電動機:三相交流誘導電動機MB5050A型/編成定格出力155kw×8=1240kw)を計画変更により転用装着し
歯車比16:85=5.31
駆動方式はWN駆動を採用した。

台車はいずれも住友金属工業製FS542N(制御電動車Mc7100形・中間電動車M’7300形)、FS042N(制御車Tc7500形)となる。

車両性能は
設計最高速度:130km/h
加速度:2.4km/h/s(伊豆箱根鉄道駿豆線内)・3.0km/h/s(JR東海道本線内)
減速度:3.5km/h/s(常用)・4.0km/h/s(非常)
となる。