南海電鉄が1996年~2000年に掛けてJR西日本223系電車に対抗して南海本線に投入した当時最新鋭の通勤車1000系をベースとしたオール3扉転換クロスシートの急行車である。
製造は東急車輛製造が担当し車体は1000系と同じオールステンレス製の全塗装車体となり走行性能・仕様は1000系と同じく設計最高速度は120km/h、起動加速度2.5 km/h/s減速度(常用)3.7 km/h/s減速度(非常)4.0 km/h/sであり
1000系、8000系、8300系、9000系(VVVF化後)、12000系と連結運用が可能である。
高野線三日市町〜橋本間の準山岳区間での走行対応になっている。
車体寸法は1000系2次車以降と同じく全幅2850mm×全長20,725 mm(中間車)・20,825 mm(先頭車)を採用した。
走行装置も1000系と同じく
駆動装置:WN駆動
主電動機:三菱電機製造MB-5046-A
定格出力:180kW
主制御装置:VFG-HR1420F(日立製作所製1C4M後期型GTO-VVVFインバータ制御)となった。
前頭部は1000系を基本にした貫通型だが傾斜式をやめ特急車と同じ前面形状で前面窓は大型曲面ガラスを使用したパノラミックウインドウとなった。
編成構成は(和歌山港・和歌山市)からクハ1901(Tc・車端部に車椅子対応洋式トイレと車イススペースが付く)-モハ1251(M1)-サハ1951(T1)-モハ1201(Mc1)(なんば)となりTc以外の全車にも車椅子スペースが付く。
車内設備は南海電鉄で初めての3扉転換クロスシートを採用し座席配置はJR223系と同じく左側1列+右側2列の配置となりドア・窓配置は先頭車(Mc1)が「dD4D4D1」中間車は「1D4D4D1」という配置になりドア周りの戸袋部は立ち席スペースとなった。
1996年から2000年までに4両×5本全車が南海本線に投入配置され
南海本線内の空港急行、急行、区間急行、準急、普通並びに全席自由席の特急に使用され12000系投入後は特急『サザン』の自由席車の運用に使用される。